保土ヶ谷スポーツセンター
[1989年竣工 SRC造4階 延べ5,940㎡ 横浜]
民間の会員制スポーツセンターが全国的な展開をしていた当時、公共のスポーツセンターの役割は何か・・・横浜市で計画されたこのスポーツセンターの設計にあたり、計画の思想はそこから始まったそうだ。
民間のスポーツセンターでは対応の難しい大きなアリーナは公共施設としての役割の大きな要素である。それとともに、当時では高価な会員制スポーツクラブ独自のサービスであった個人での利用というニーズにも注目した。
以下は設計者(前代表 磯城弘一)がある書簡に書き残した文章である
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まずトレーニングルームを倍以上に増加した。しかも道路に面してガラス張りとし、施設のPRとなるよう、意識的に配置した。
次に第一アリーナを取り巻く廊下をロの字型に配置し、ジョギングコースとしての機能を持たせた。さらに第一アリーナの屋上に大架構のビームを設けて、テニスコートを2面確保し、都心地の効果な土地に計画した施設として、高度利用をはかった。
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今でこそ各スポーツセンターで当たり前に見る造りである。
・・・・・・・・・・当たり前になれたのだ。