神奈川県立平沼高等学校(校舎棟)

[1992年竣工 SRC造7階/地下1階 延べ18,600㎡(校舎棟・体育舘棟 計) 横浜]

1970年代、神奈川県では中学校卒業者に対して公立高等学校の数が極端に少なく、中学校卒業者の急増と高校進学率の上昇に対処できなかった。 そこで策定された「高校百校新設計画」により、1980年代後半までの間に100校の高校が新設された。
平沼高等学校は、この「高校百校新設計画」の後を受けて、既設校の全面改築一号となった高校である。
本校の特色は、校舎棟と体育館の二棟にまとめたこと、狭小な校地を高度利用して「静」と「動」の多様な外部空間を確保したこと、高層化にともない大型エレベーターと全館空調設備を備えた点にある。
都心の過密地帯にあって、周辺への圧迫感を外観デザインと配置により解消し、建物、外構の随所に旧校舎のアールデコ調デザインを継承して伝統校の面影を残した。
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