特別養護老人ホーム『太陽の國 ほどがや』

[2006年竣工 RC造2階 延べ 380㎡ 横浜]

旧東海道宿場町の1つに位置する全個室型の特別養護老人ホームである。2つの中庭の周りに廊下と各居室を配置、入居者が自由に動き回れる「行き止まりのない廊下」とスタッフの動線短縮を両立させている。各居室の壁仕上は珪藻土塗りである。この採用に際しては維持管理の点で施設側と協議を重ねたが、機能的な利点が全てではないと理解をしてもらうことができ、除湿や防臭に優れた珪藻土塗りの採用となった。
また、設計当初からの「施設ではなく住処(すみか)である」という考えに基づき、さまざまな部分で「住処」とするための工夫を行った建物である。